2012/09
2012・10・28記
この夏にもいくつかコンサートをやったのですが、その一つ:
サマーコンサートと称していて、前にも書いたかな?友人のSeanとの屋外のコンサート。 もう15年くらい続けているかな、今年は初めて、Queensです。 NYでは、はずれの方に行くと、そこそこ広い通りで、建物が並んでいるのに、 全く人気のない道、というのが、たまにあります。 さびれた倉庫街の道とかです。 今回は、そんなさびれた路上で、そして、知っている限りでは、 このへんでは、もっとも道路整備のなされていない地域です。 何十年か前には舗装されていたんだろうなあという感じで、でこぼこ、水溜りだらけです。 ここはヒスパニック系の人が殆どの一角なのですが、どうも、米国では、 外国人が主体の地域は、道路の整備が悪い、ような気がします。 ものすごいでこぼこ道なのに、自動車の修理屋ばかり百軒以上、集まっていて、 昼間は、かなりにぎやかで、だけど、なにか危ない感じのする場所なのです。 ちょっと前に、下見ということで昼間、車で通ったのですが、修理屋の客引きに何度も 声をかけられました。とにかく、歩道も車道もなく、でこぼこだらけなので、 車もゆっくりとしか走れないので、客引きが寄ってくるのです。 消火栓の水が、いせいよく、10メートルくらい噴き出しているところもあって、 まあ、ちょっと大丈夫かなあ?と言う感じです。 Seanは、水溜りに魚がいた、というのですが、本当かなあ? 蚊はたくさんいて、演奏中に蚊を手でつぶしたのはこれが初めてです。 演奏したのは、日曜日の夕方なのですが、この時間帯になると、 殆どの店が閉じられていて、殆ど誰もいない、索漠とした通りになってしまうのです。 そんな索漠とした通りのかなり暗くなっている夕暮れ時です。 時々、飛行機の音とか、遠くで高架を走っているSubwayの音とかが聞こえてきて、、、 夏の殆ど暗くなった夕暮れ時で、演奏の音も、何となく、たそがれたような音だし、 遠くからの音も、やはりたそがれている雰囲気の場所でやることが多いので、 しみじみとなってしまうことの多いサマーコンサートです。 まあ、でも30人くらいのお客が来てくれて、、 終わった後は、これも恒例の西瓜を食べながらの雑談なのです。

次は、秋になって、Manhattanのはずれの、ちょっとしたホールでなんと吉増剛造さんとの共演です。 彼のパフォーマンスは、40年ほど前に見ているはずです。 きちんとした記憶としては残っていないのですが、「古代天文台」 という当時彼が良く朗読していた詩の名前は覚えているし、 彼とか白石かずことかが良く出演した場所である、 渋谷のプルチネラには良く通っていたので、ほぼ確実に見ていると思います。 少し前に、やはり40年前の東京キッドブラザーズを思い起こさせる、 パフォーマンスをNYで見たのですが、 今回も40年前のプルチネラに行っていた頃を思い起こしていました。 それとは別に、この直前に知ったのですが、亡くなった大里俊晴は、 彼とは親しかったようですね。 とにかく、彼と俺との年寄り!二人に、 なぜかCammisaという若い女性との3人でのパフォーマンスです。 他人のことは言えないけれど、吉増さんも変な人ですね、 何故か、時々、寄り添ってきて、結局、二人で寄り添って、一方は何かぶつぶつと、 となえていて、一方は頬を膨らませてサックスを吹いている、、、となってしまうとか。 かなりユニークな(奇妙な?)パフォーマンスでした。 で、前日にちょっと話をしたときに、古代天文台と言う名前を出したためか、 寄り添っているときに、その古代天文台という詩を朗読していました。 題名しか、覚えていなかったのですが、聞いていると、やはり、 何となく、詩の内容も、聞いたことがあるような、かすかな記憶があります。 まあ、老人二人がよりそって、わけのわからない、過去の世界からの、 せりふと音を出しているということのかなあ、、 終わった後で、Cammisaは、冗談交じりに、「あたし一人だけが正常なんじゃない?」 と言っていましたが。まあ、確かに、そうかな?



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